United Nations Day of VESAK, Celebration and International Buddist Conference
「国連ウェーサクの日」 祝賀式典および国際仏教徒会議
国連ウェーサクの日・日本委員会 公式ホームページ
2016
  • 2016 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
2015
  • 2015 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
2014
  • 2014 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
2013
  • 2013 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
2012
  • 2012 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
  • 基調講演
2011
  • 2011 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
  • 討論会
2010
  • 2010 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
  • 討論会
2009
  • 2009 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
2008
  • 2008 年度報告
  • プログラム
  • メッセージ
  • スピーチ
2010年度
第7回 国連ウェーサクの日祝賀式典
及び国際仏教徒会議 報告
開催期間 2010年5月23日~25日
会場
  • マハーチュラロンコーンラージャウィタヤライ大学本校キャンパス(アユタヤ県ワンノーイ郡)
  • 国連アジア太平洋会議センター(バンコク都)
共同主催
  • マハチュラロンコーンウィタヤライ大学 (MCU)
  • インナートリップ霊友会インターナショナル (ITRI)
メインテーマ
「地球の回復:仏教徒の展望」
サブテーマ
  1. 精神的福祉による世界の回復
  2. 共生による世界の回復
  3. 仏教的エコロジーによる世界の回復
  4. 仏教教育による世界の回復
  5. 社会行動仏教による世界の回復
後援
  • タイ王国政府
参加数
  • 83カ国1009名及び共催国日本から650名 合計1,700名
  • タイから3,500名
参加国

コンゴ民主共和国、ケニア共和国、南アフリカ、タンザニア、カメルーン、マリ、チャナ、ウガンダ、バングラデシュ、ブータン、カンボジア、中国、台湾、香港、インド、インドネシア、 日本、カザフスタン、キルギスタン、ラオス、マレーシア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、フィリッピン、シンガポール、大韓民国、スリランカ、ベトナム、ベラルーシ、コスタリカ、 キューバ、エルサルバトル、ニカラグア、プエルトルコ、アルメニア、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、 アイスランド、アイルランド、イタリア、ラトビア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、欧州連合、スコットランド、モロッコ、スロベニア、 スペイン、スウェーデン、コートジボワール共和国、スイス、英国、イスラエル、サウディアラビア、カナダ、グアテマラ、メキシコ、米国、オーストラリア、ニュージーランド、アルゼンチン、 ボリビア、ブラジル、コロンビア、チリ、エクアドル、パラグアイ、ペルー、ウルグアイ、ベネズエラ・ボリバル共和国

2010年度 報告

2010年5月23日~25日までの3日間、タイ王国に於いてタイと日本の共催によって第7回国連ウェーサク祝賀式典及び国際仏教徒会議が開催された。 この式典と会議には世界83カ国から約1700名、タイ国内からは3,500名以上合計約5,200名の仏教徒の代表団が参加し、世界最大の仏教の祭典と国際仏教徒会議となった。

日本から参加した仏教徒の代表は天台宗の叡南覚範氏をリーダーとして、秦順照氏、可児光永氏、服部光龍氏、真言宗の水谷栄寛氏、服部融信氏、日蓮宗の玉川覚祥氏、真言宗の元高野山大学学長の生井智紹氏 、臨済宗の則竹秀南老師、国友憲紹氏、岡島南圭氏、ITRIの浅川重美氏、松本廣氏他会員を含めて700名近い人数となった。 今回は特に24日のシンポジュームでのパネルディスカッションに天台宗宗務庁から斉藤円真氏と臨済宗から国友憲紹氏が参加して討論に加わった。

23日の開会式はアユタヤのマハチュラロンコーン大学の大ホールにて、タイ仏教僧団法王代理執行委員会のプラマハー・ラッチャマンカラジャーン大僧正によって式典の開会のセレモニーが執り行われた。 そして共催の実行委員会の議長であるプラ・ダマコサジャンマハチュラ大学学長と日本側の代表である松本廣氏の歓迎の挨拶が行われた。この日はワチラロンコン皇太子殿下が式典に参加された。

24日はマハチュラロンコーン大学のアユタヤ校舎に於いて、多くのパネルディスカッションが開催された。今回のメインテーマ『地球の回復:仏教徒の展望』をもとに5つのテーマで多くの参加者が議論をした。

3番の仏教的エコロジーによる世界の回復では国連と協力しながらに世界の環境運動を進めているワールド・スピリチャル・リーダーズ・フォーラム(WSLF)を推進する「女性による世界平和会議(GPIW)」 の創始者のディナ・マリアム女史が司会を務めた。2番の共生による世界の回復のパネルには臨済宗の国友憲紹氏が参加。4番の仏教教育による世界の回復のパネルには天台宗宗務庁教務部長の斉藤円真氏が参加した。

25日は国連会議場に於いて政治指導者を中心に多くのスピーチが行われた。午前中はプラ・ダマコサジャン学長スピーチから始まり、スィット・クンキティ自然保護環境大臣、ヴィラチャイ・ヴィラミッティクル首相府大臣、 そしてジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)事務局次長の持田繁氏がスピーチを行った。 また潘基文国連事務総長、ユネスコ事務総長に続いて半田孝淳天台座主のメッセージが読まれた。 叡南覚範氏は国連での午後のスピーチで、経済成長と本当の意味での幸せとの関連について捉え直す必要性を、ブータンが国内で行っている事例を取り上げて提案した。

会議の終わりに今回のバンコク宣言が発表され、参加した世界の仏教代表者が署名を交わした。 来年度第8回国連ウェーサクの日祝賀式典及び国際仏教徒会議は再びタイにおいて開催されることが決議された。

今回開催されたタイはアピシット政権に対して、タクシン元首相支持の反独裁民主戦線(UDD、赤シャツグループ)が反政府デモを断続的に行っていた為、ウェーサク実行委員会の準備は大変な作業となった。 事務局は参加国への政治状況の説明や問い合わせに追われながらプログラムの変更作業を繰り返した。 政治的な騒動は式典直前に収束し、世界の評議会委員、実行スタッフ、タイ政府その他多くの人々の協力の上に無事に開催を迎えることとなった。

国連ウェーサクの日国際評議会
国連ウェーサク日本設立委員会
ごあいさつ

私が光栄にも学長を務めさせていただいているマハチュラロンコーン仏教大学は、国連ウェーサクの日祝賀式典を2004年から2007年の4年間主催し、 また、2009年と2010年に再び主催して、世界の仏教界を以前よりももっと緊密な関係にするという重要な役割を果たす特権をいただいてまいりましたが、 同時に、ありがたいことに、国連ウェーサクの日祝賀式典が発展していく様をつぶさに目の当たりにすることができました。私達は皆、 いつも変わらずご支援下さるタイ王国政府に心より感謝致し、また、タイ最高サンガ評議会にはその祝福とご指導とご支援にお礼を申し上げます。 加えて、日本のインナートリップ霊友会インターナショナル(ITRI)が、私達のめでたい集まりの素晴らしい共同主催者となって下さっています。

私達は、仏教の三重に神聖な日を認知して下さった国際連合に感謝致します。私達の偉大な師が亡くなられてから2553年が経ちました。 そして、私達は、異なった年の同じ日に起こった師の誕生と悟りと入滅に敬意をはらうために、世界中の多くの国々からここに集まっています。

今年の祝賀式典では、世界中の仏教徒の努力の結集から生まれた国際仏教大学協会(IABU)が重要な役割を果たします 。国際仏教大学協会は、国連ウェーサクの日祝賀式典(UNDV)を機会に集まり始めた世界各地の仏教指導者達と仏教学者達の持続的な協働から生まれました。 国際仏教大学協会の事務局は今や私達の式典において、後方業務の手配から会議の学術的分野まで、大きな役割を果たしています。国際仏教大学協会は現在、 仏教学と高等教育の改善を目標にしています。

5月23日から25日に『地球の回復:仏教徒の展望』というテーマの下で行なわれる2010年国連ウェーサクの日会議のための副題は以下の通りです :調和的共存による地球の回復;仏教教育による地球の回復;仏教的エコロジーによる地球の回復;社会に関わる仏教による地球の回復;精神的幸福を通しての地球の回復。 これらの会議とは別に、IABU理事会に関するワークショップと、もうすぐ世界中のホテルに配布される予定の共通仏教テキストプロジェクトに関するワークショップが招待者 だけによって開かれます。

これらの作業はマハチュラロンコーン仏教大学の学者とスタッフによるたゆまぬ懸命な作業と献身なくしてはできなかったことでしょう。 国連ウェーサクの日国際評議会と国際仏教大学協会評議会、並びに、編集委員会の全メンバーの献身にお礼を申し上げます。また、この会議に寄付をお寄せいただいた多くの皆様、 後援者の皆様、そして、多くのボランティアの皆様にも感謝致しております。

国連ウェーサクの日国際委員会および国際仏教大学協会会長
マハチュラロンコーン仏教大学学長
ごあいさつ
第7回国連ウェーサクの日国際会議の共催にあたって

国連ウェーサクの日国際会議に私たちが参加するのはこれで7回目です。最初に参加したのは、最高尊師プラ・ダマコサジャン教授・博士のご招待によるものでした。 その時は、この会議がかくも盛大に発展するとは想像しておりませんでした。また、国連総会が1999年12月に次のような決議をしたことも知っておりませんでした。

「毎年5月の満月の日は、仏教徒にとって最も神聖な日であり、仏教徒はその日に、仏陀の誕生、覚醒、涅槃をお祝いする、ということを認知し、国連本部およびその他の国連事務所で国際的にそのように認知するということは、世界で最も古い宗教の一つである仏教が、人間の精神性に対して2,500年以上にわたって行なってきた、 そして、今も引き続き行なっている貢献を認めることである、ということを考慮し、〔国連は、〕ウェーサクの日を国際的にお祝いするための適切な手配・運営が、 関連する国連事務所および希望する政府代表部と協議の上、国連が費用を負担することなしに国連本部および他の国連事務所においてなされるべきである、と決議した。」

私たちは、この国連の決議に、そして最高尊師プラ・ダマコサジャン教授・博士の国連ウェーサクの日国際評議会議長としてのリーダーシップに深い感銘を受けました。

この会議は、上座部仏教、大乗仏教、密教などの世界中の仏教徒がいっしょに集まり、仏陀の偉大さについて共に考える素晴らしい機会となっています。 世界中から参加する多くの仏教徒にお会いすることができ、またいつも私たちを暖かく歓迎してくださるタイの人々にお会いすることができるので、大変うれしく思っています。 タイ王室政府とタイサンガが常に大きな支援をしてくださっていることを、ありがたく思っております。タイ国は、このような国際的仏教会議を開催するのにもっとも適した国です。

今私たち日本の仏教徒は、この会議を共催するという形で、感謝の気持ちを表し、皆さま方に貢献したいと思っております。 私たちに共催国になるという名誉を与えてくださったことに対し、皆さま方に感謝したいと思います。

この会議が今回も大きな成功を収め、また将来はさらに発展していくことを希望しております。そのためにこれからも惜しみなく協力してまいります。

最後にもう一度お礼を申し上げます。皆さま、ともにこの会議で大いに議論を戦わせまた親睦を深めてまいりましょう。

松本廣
インナートリップ霊友会インターナショナル会長
【関連資料(PDF ダウンロード)】
仏教タイムス「第7回国連ウェーサク式典まとめ」記事
ページ先頭へ