MCUニュース局(2009年5月9日)
ウェーサクの日、すなわち、ヴィサカ・プージャは、陰暦の6番目の月の満月の日にあたり、今年は5月8日であった。タイで5月4日から6日まで行われた国連ウェーサクの日の国際仏教徒会議に、世界中からおよそ2,000人の仏教指導者が参加した。
ヴィサカ・プージャは仏陀の誕生と悟りの達成、そして、入滅を記念する日である。これらの三つの出来事は、驚くべきことに、違う年の同じこの日に起こった。仏陀は35才の時に悟りを達成し、80才で入滅されたが、その間の45年にわたり、苦しみからの解放という教義を広め続けられた。
国連総会は、1999年の終わり、第79回本会議において、ウェーサクの日を国際的に認知する決議を採択した。その決議は、毎年5月の満月の日が仏教徒にとって最も神聖な日であることを認めている。ヴィサカ・プージャの国際的認知はまた、仏教が2,500年以上にわたってなしてきた貢献を認めることでもある。
仏陀は、社会の平和と平穏のために、相互に親愛と寛容の心を持つべきことを教えた。これらの信条は、国連憲章でも同じように謳われていることから、国連は、ヴィサカ・プージャは世界にとって重要な日であると宣言し、毎年5月に国連本部と他の国連事務所においてふさわしく祝祭を行うように指示した。
シリワンナワリー・ナリラタナ王女殿下が、マハー・ワチラロンコン皇太子殿下の代理として、2009年国連ウェーサクの日祝祭国際仏教徒会議の開会式を主宰された。王女殿下は、演説の中で、仏陀の教えは、ダルマ(法)を理解するために必要な徳、個人のそして世界全体の平和と幸福と安寧のためにダルマを世界中に広めるために必要な徳を全て与えてくださる、と話された。会議で話し合われる主要なテーマは、環境危機への仏教の取り組み、経済危機への仏教の取り組み、政治紛争と平和の進展への仏教の取り組みなどである。
仏教は、インドのアショーカ大王の治世である仏暦218年に初めてタイに到来した。タイの社会に紹介されると、仏教は、寛容と個人の率先に重きを置くその教え故に、広く受け入れられた。仏教は、タイの人々が大切にする心を自由を保ちたいという気持ちを補って完全なものとした。仏教はタイの芸術、文化、伝統、そして、学問に非常に大きな影響を与えてきた。さらに重要なことに、仏教はタイの大多数の人々の性格に決定的な影響を与えている。
現在、タイは、仏教の地位を世界中で高めるための調整と協力を押し進めている国際的な仏教団体である世界仏教徒連盟の本拠地である。タイ国内には、現在、およそ32、700の仏教僧院があり、350,000人以上の僧がいる。
(MCUニュース局)
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